Reboot of Bond
Total Film:今 "Bond23 " はどこまで進んでいますか?
Michael G.Wilson:私たちは作家 ( Neal Purvis (ニール・パーヴィス) と Robert Wade (ロバート・ウェイド) (そして Peter Morgan (ピーター・モーガン) を加えました)を雇いました。
正に今その時期でした。
しかし、今全てを話す事には抵抗があります。
ちょっと早すぎると思いますが・・・。
私たちはあなた方が想像する事を実行するつもりです。
あなたが言う6ヶ月の間にね。
未だ作品自体は根茎すら表していません。
現段階では・・・。
期待して下さい。
あなた方の期待にそって見せますよ。
私は多くの声が届くところに今居ます。
しかし、火蓋は切られました。
安心して下さい。
私を信じて下さい」
TF:script (スクリプト)、 filming (撮影) と release(リリース) のためにスケジュールは、既に決定していますか?
MW:私たちのスケジュールは"MGM" の例の一件(買収、合併等の可能性)のために、はっきり言って未定な部分があります。
私たちは状況判断をし、柔軟に対応せねばならないと考えております。
実際、コメントできる程の情報がもたらせていません。
しかし「噂は噂でしかない」ということは知っています。
TF:私たちは多くの人々が"超大作"と呼ばれる作品として James Cameron (ジェームズ・キャメロン) の "The Avatar " を思い浮かべると考えています。
ボンド映画としては "3D" の流行の兆しをどう捕らえますか?
BB:"The Avatar " trailer(予告編) は大変素晴らしいと思います。
私自身、作品を見ることを楽しみにしています。
私は監督の キャメロン が好きです。
観客に楽しみを与える事の出来る彼らは本当に素晴らしい存在です。
私たちは常に考えて来ました。
私たちの作品("OO7"シリーズ) を望む人々が映画館に足を運んでくれる限り、私たちは進化した作品を作り続けます。
より刺激的な、より良い作品を、そして私たち自身のためにも、それが運命なのだと。
しかし、私たちは前作を越える作品を生み出しては来れませんでした。
Barbara Broccoli (バーバラ・ブロッコリ) は、私たちに Reboot of Bond (ボンドの再起動) を説明します...。
TF:そう・・・10年前は生まれ変わりました。
Barbara Broccoli:その表現にお礼を言わせて下さい。
TF:いや、そう感じた本心です。
素晴らしい "Moonraker " 「ムーンレイカー」からより現実的な "For Your Eyes Only " 「ユア・アイズ・オンリー」 まで。
しかし、配給的には成功した "Die Another Day " で、何が起こったのですか?
BB:それは9月11日に起こりました。
あの作品の路線を歩んで行く事が不適当であると感じました。
私たちはより厳粛なボンドへ方向転換する事を決めました。
そして、私たちは "Casino Royale " 「カジノ・ロワイヤル」 の版権を手に入れました。
えーと マイケル 、2000年だったのでしょうか?
Michael G.Wilson: 1999年だったと思います。
BB: 1999年。
そのタイトルは ボンド本 の "Holy Grail" (聖杯)です。
Cubby (アルバート"カビー"R.ブロッコリ) と Harry (ハリー・サルツマン) がまず第一に望んだタイトルは、権利の関係上当時利用できませんでした。
あなたは歴史を知っていますよね・・・。
どちらの時も( TV版 、 コメディー版 )評価できるものではありませんでした。
それで、私たちは当時もう一つの script (スクリプト) に取り組んでいました。
それはあまり乗る気がしませんでした。
「あのね、私は本当は、 "カジノロワイヤル" を作りたいと思うんだが」
と、マイケルが言い出しました。
「それは素晴らしいアイディア、そうしましょう」
と、私は言いました。
TF:あなたがおっしゃるように、"Bond Holy Grail" (ボンドの聖杯) はスケジュールに組み込まれました。
そして、歴史を変えてしまう程のプロジェクトに関して、あなたは実行に移すにあたっていわゆる"特定の圧力"を感じませんでしたか?
MW:その通り。
私たちは原作から鍵となる要素を遠ざける決心がありました。
バーバラ は、以下の話をあらゆる作家とディレクターに話しました。
- Vesper (ヴェスパー・リンド) は、ラストに死ななければなりません。
そしてジェームズ (ジェームズ・ボンド) は、『裏切り者は死んだ』と報告をし、そして、拷問シーンがなければなりませんでした。-
私たちの映画の中で、それらをどのように表現するか。
それは挑戦でした。
しかし、 Martin (マーチン・キャンベル監督) は理解し成し遂げました。
そしてもちろん、 Daniel (ダニエル・クレイグ) も素晴らしかったです。
TF: "Casino Royale " 「カジノ・ロワイヤル」 へのあなたのアプローチ方法の中で、あなたは従来のボンド映画に捕らわれずに、どれくらい自由に行いましたか?
MW:今までボンド映画がまるで存在しなかったように思えるほどに、過去の定義に捕らわれることなく自由に考えました。
私たちは the pre-title sequence (プレ・タイトル・シーケンス) は設けました。
しかし "M" の秘書である Moneypenny (マニーペニー) も設定しませんでした。
それはちょっと新しい雰囲気にしたかったからです。
TF:あなたは、このプロジェクトが ボンド の再起動に適したものだと初めから判っていましたか?
BB: マイケル は次のように話しました。
-最終的には私たちがこの作品を映画化する機会が巡って来るだろうとは思っていました。
この版権を入手できた事は、運が良かったとしか言いようがありません。
もちろん、50年代に書かれた小説でしたから、大幅に手を加える必要がありました。
私たちは Rob (ロバート・ウェイド) と Neal (ニール・パーヴィス) 電話をしました。
そして、彼らは大きな仕事をやり遂げました。
彼らは本当に多くの刺激的な素材を、私たちに提供してくれました。
で、なければ、すべては終わっていたかも知れません。
彼らのスクリプトは本当に素晴らしいものでした。
そしてそれは、興奮した マーティンとそれから彼は素晴らしい洗練性をした Paul Haggis (ポール・ハギス)と契約できました。
それは私たちの ボンド の再起動にとってうってつけの機会ででした。
TF:あなたがたにとって、圧倒的に優位な立場であった事は何でしょうか?
BB:それは、私たちがボンド映画の製作者であった事です。
そして、 ボンド の事をすべて知り尽くしていた。
そのことを初めて感じた事でした。
そして 彼 (ボンド) を探すイベントが行われました。
それは運命でした。
私たちはダイヤの原石を見つけました。
その時、既に輝きを発していました。
まぐれではない、確信が私たちにはありました。
TF: 新しい ボンド 選びは長い時間費やされましたか?
BB:報道によれば長い時間が費やされたといわれていますよね。
私たちにとっては ダニエル が欲しかったと、そのひとこととに言及されます。
ほかの誰も考えられませんでした。
もちろん他の俳優をもオーディションしました。
でも私たちの選択は正しかったわけです。
ただ心配だったのは、彼 (ダニエル) が果たして同意してくれるかでした。
彼を説得できなければ、他の ボンド を探さねばなりませんでした。
TF:あなたが ダニエル と会った時、彼がまったくボンドに対して意識がなかったというのは事実ですか?
彼を説得するにあたって、スクリプトは役に立ちましたか?
BB:はい。
そのとおりです。
私たちは、彼に今後の展開を含めた作品のプロセスを説明し、若干の交渉時間を持ちました。
彼は私たちの考えを理解し、協力を申し出てくれました。
そして私たちも彼の意見を尊重し、制作に取り入れていく事を決めました。
TF:撮影が始まる頃には、クレイグ (ダニエル・クレイグ) に対する多くの批判がありました。
その批判をどう感じましたか?
素直にその意見を受け入れる事は、できましたか?
MW:確かに、多くの否定的な ブロガー がいました…。
そして、プレスの一部は、同様にかなり陰湿でした。
彼らは 彼 (ダニエル) からチャンスを奪い去ろうとまでしました。
しかし 彼 は屈せず、私たちの期待に応えてくれました。
もちろん私たちは、彼が素晴らしい役者であることを知っていましたし、毎日彼の演技を安心して見守っていました。
TF:あなたの選択は誤ちでないと確信していたわけですよね。
MW:私たちはもとより、 director (監督) も自身満々でした。
私は、 ダニエル の行動から、彼が耳をふさいで演技に集中したと思います。
彼はそれらの非難を無視し、演技に集中しました。
それは現場のすべてのクルーにとっていい影響を与えてくれました。
彼のおかげで現場の雰囲気は一転し、スムーズに撮影が運びました。
彼自身、気持ちがよかったに違いありません。
特に ダニエル に対する バーバラ の評価は大きかったです。
私たちは、まさしくファースト・ショットで、批評家にジャブを与えました。
それは彼の激務の成果のたまものでした。
そして、すべてのは本当にいい仕事をしました。